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フリップ・ドゥクフレ「CONTACT」@あいちトリエンナーレ

夢って、どんなに面白い内容だったとしても、人に伝えようとして言葉にした瞬間に全然違うものになってしまうというもどかしさがあるけれど、今回のドゥクフレの「コンタクト」はまさにそんな世界を具現化したような舞台だった。

なのでその感想を言葉にしようとしてもやっぱり見たものと全然違うものになってしまう気がして、ただ「面白かった!」としか今は言えない。と、昨日夜中ハッと目が覚めた瞬間に思った。

 

特にあの雲の場面。何重にも重なった雲フレームに映るもやっとした映像、行き交う人々の衣装と意味深な動き。まさにドゥクフレの見てる夢の中に入り込んだような感覚。

 

 

あいちトリエンナーレTwitterから画像引用させていただきました)

 

 

あ、でも音楽だけはやけにハッキリ頭に残る。生演奏の素晴らしさ。あれ音源発売されないかしら。(→発売されてました!会場内であまり目だたないところで売っていて気付かなかった…。翌日会場まで買いに行きました笑)

 

 

とにかくこの音源は素晴らしい。友達の分も買っておいてあげれば良かった…。
1曲目のOuvertureはもちろんのこと、3曲目(ワーオワーオのやつ)、そして4曲目Everyday Sunshineは生で聴いたとき一番好きだった曲。などなどどの曲も聴くとシーンを思い出せる貴重な一枚でした。

 

まあとにかく、ダンス、衣装、セリフ、字幕、歌、舞台美術、映像、音楽が一緒くたになった混沌の世界。スペクタクルすぎて、、あえていうなら、ドゥクフレの、どう?僕の見てるこの夢おもろいやろ?とのサービス精神が炸裂してたw

 

ただこれが普通に見る夢と違うことは、見た人と見た夢を共有できるということ!!

 

これはドゥクフレの見てる夢だけど私が見た夢でもある。

白昼夢も見てみたい。

 

 

#このあと新潟と埼玉に巡回します!CONTACT、私がこれまで見て来たフィリップ・ドゥクフレの日本公演の演目ほぼ全てのなかでもかなり好きな作品でした。これからまだ5回も見られるチャンスがあるなんて。

 

next新潟公演/2016.10/22、23 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館

next埼玉公演/2016.10/28.29.30 彩の国さいたま芸術劇場

 

 

年末のドゥクフレ演出のミュージカル「わたしは真吾」のチラシも入っていました。京都公演行きます!

 

 

 

 

(以下ネタバレ)

(philippe decouflé contactで画像検索すると幸せになれる…!!)

 

最後のメンバー紹介をフレームでやっていくスタイルとっても可愛かった。ドゥクフレといったらやっぱりフレームですよね…!

 

Photos Laurent Philippe

 

 

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岩佐又兵衛展@福井県立美術館

岩佐又兵衛展@福井県立美術館、噂通りめちゃ良かった…!

お盆のど最中に行ったのでさすがに混んでるかな?と思ったのにガラガラで心配になったけど、見る立場としてはかなりゆっくりストレス無く見られてお得でした。
 


こうしてチラシや図録並べてみるとかなりホットな雰囲気ですが(こちらは私のデザインではありませんすみません)、会場内は冷房冷えっ冷えなので、入り口で貸してくれるショールを肩からかけて、腰を据えてゆっくり見るのをおすすめします。

 

 

まず会場では私にとっては懐かしの「野々宮図」に再開。9年前の福井市立郷土歴史博物館「又兵衛と宗達」展のポスター(↓)を作らせて頂いた時にメインで使用し詳細にキリヌキした思い出深い図。

 

(写真は当時のチラシ)

 

でもこの時は、宗達との対比だったのか、出光美術館コレクションだったからなのか、水墨画系綺麗系の絵が主だった展示だったので、今回の又兵衛のアクの強いギンギラギンのほとばしる表現にびっくりした。(勉強不足ともいう)

 

(写真は図録より ※一部加工)

 

 

ギンギラ彩色の上に人物のデフォルメの仕方が漫画的で個性的。なのに殺戮シーンの血しぶきだけやたらリアルでおぞましい。そして背景の書き込みがすぎるw 絵巻物はたぶん一番面白げなところを出して展示しているからか、物語の続きも気になった。

 

(写真は図録より ※一部加工)

 

 

「洛中洛外図屏風」も圧巻だったけど、「花見遊楽図屏風」も良かった〜!単眼鏡を貸してくれるので、じっくりと詳細に人々の表情が見られます。これ、混んでたら出来ません(いいのか悪いのか…)。絢爛豪華なゴールドの世界の合間に見え隠れする、桜の花や間仕切り?の布の白の繊細な表現が綺麗だった…。

 

(写真は図録より ※一部加工)

 

 

特別企画「へうげもの」生原画展も楽しめた。折しも最新刊が又兵衛のターン!その部分の原画を見られるのだからタイミングのいい展示だな〜と。

 

(写真は"へうげもの"22巻より)

 

しかし作者の山田芳裕氏の書き込みもすさまじい。漫画ってストーリーを追って読み飛ばして行ってしまうけど、背景の着物の柄から襖絵、鎧やら屋根やら畳なども細かい…!(いつも顔がインパクトありすぎて見過ごしてしまってたw)こちらもじっくり見られて良かった。

(山田芳裕氏の慢勉もいつか見てみたいな〜!シーズン3にも名前は見当たらず残念)

 

(写真は"へうげもの"22巻より)

 

 

その後は同会場で行われている角喜代則・岩本宇司の世界展を鑑賞。これだけ角さんの大型作品を一気に見たの初めてかもしれない。こうして見てると、もう角さんがいないってことが今も全然信じられない。おえ〜もっと丁寧に見ねま〜なおちゃん〜!と言いながら横から出てきそうだった。

 

 

 

それにしても会場内寒すぎて身体の芯から冷え切ったので、会場近くのプラトゥータイへ。お盆で一番開いてなさそうなお店だったのに、開いてて良かった!ガツガツ辛いタイ料理を貪り食ったらめちゃあったまった。県美→プラトゥータイのコースほんとおすすめ。

 

どうがんばって加工してもおしゃれに撮れない店、大好きw

 

 

そんな岩佐又兵衛展、会期は8/28(日)まで。最終日あたりの3日間は、現存する旧金谷屏風が10図すべて揃うらしいので、また出来たら行きたいです。

 

(写真は図録より ※一部加工)

 

又兵衛の描く人物、色っぽ過ぎますね。

 

 

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手あと萌え(仮)
はじめて伊藤桂司さんの個展を見に行った1992年、「コラージュ」という手法の原画をはじめて見て、画集や広告で見てたあの作品が、実はこんなんなってたんかー!という驚きと感動を今もよく覚えてます。
原画は、絵や写真や雑誌の切り抜きを切ったり貼ったり、その上から色を塗ったり。フラットになってしまう印刷物とは全く違って、大げさに言うと"立体"だった。

伊藤桂司
(我が家の所蔵作品を撮影)

(上の、ちょっとわかりづらかったんで伊藤さんのFBより転載すみません)


その後荒井良二さんの作品を見た時も、絵本になるとあんなにほんわかかわいいのに、原画はとっても荒々しくて、そのギャップに感動したり。(2009年の世田谷文学館で見た作品に感動した時のブログはこちら

荒井良二
(2012.7.21金津創作の森であったライブペインティングにて撮影)


先日金津創作の森でやっていた清川あさみ展。これも以前写真集や広告で見た時は全くピンと来なかったんだけど、原画を見たらあまりの手のあとの残りっぷりに感動を覚えて。写真に直接糸で刺繍したり、スパンコールや羽を貼り付けたりと、あの雑な感じ(いい意味で)が私にはぐっと来た。

清川あさみ
金津創作の森webより転載)


そして、そのあとすぐ行ったAD AND ART アートディレクター3人展。こちらは福井を代表する3名の方々(橋本健一さん・中野勝巳さん・西畑敏秀さん)の35年に及ぶデザインの作品展で、"福井デザイン史"として見るのもすごく面白かった。

印刷物となって仕上がった作品もさることながら、印刷物になる前の版下がファイリングされてたのが置いてあって。版下なんてよく残しておいたな〜!と。macが導入される前はこうやって、写植を紙焼きした印画紙を切って貼ってしましたよ私も。
しかもこの「大創業祭」のロゴは作字してあって、ペン入れやらホワイトの跡が!たまりません。

AD AND ART展
(2015.8.1 E&Cギャラリーにて撮影)


このどっかの地図のベースの版下なんて、水平垂直の美しいライン、溝引きで入れたと思われる直線ホワイト、この紙の焼けちゃった感じも含めて、このままアートだよ!と思いました。額に入れて飾っておきたい。。

AD AND ART展
(2015.8.1 E&Cギャラリーにて撮影)


そしてこないだは、Eテレでやってた漫画家さんの作品がどんな風に出来上がっていくのかを撮るという浦沢直樹の漫勉を見て、なんて私得な番組かと!
藤田和日郎さんの回では、ペン入れ→ホワイト→ペン入れ→ホワイトペン入れ→ホワイト→…(ループ)、さらにはその上に薄墨とか、ありえない工程をへてやっとこさ仕上げているのを見て感動。こんもりしたホワイトの山がしっかり画面に映っているのすごかった。

藤田和日郎
YouTube 浦沢直樹の慢勉「藤田和日郎」より転載)

がたがたして描きづらくないんでしょうか?!とかを越えて、鬼気迫るなにかに、たしかになってますよね。印刷されるとほとんどフラットになっちゃうのにね…。




どうも、私はこういうのに弱いみたい。



最終系は印刷物だけど、その前の"手のあと"のついたものを見るのに萌えるという自分のややこしい属性にやっと気がついた。

こういうの、なんて言えばいいんでしょうか?



だれかこの萌え属性に名前を付けてください!




大竹伸朗さんももちろん大好きなんですが、彼のは"印刷物を前提としていないコラージュ作品"だと思っているので、ちょっとこのカテゴリからははずれます。 (どうでもいい)



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石川直樹さんのスクーリング
昨日はFLATの石川直樹さんのスクーリングへ。



私が石川さんを知ったのは、10年前の八谷和彦さんたちとの空がテーマの展覧会の時あたりだったような。
私は色んな人が撮る山の写真がなぜだか苦手なんだけど、その時見た石川さんの山の写真には不思議とすごく惹かれるものがあって。

それがなんでなのか全然わからないまま、今に至っていたんだけど、昨日の石川さんの淡々としたトークを聞いて、わかった。


石川さんの写真には「どや感が無い」んだ!


自分を「登山家では無い」と言う、そのちょっとひいた目線に惹かれるんだと思う。(いわゆる山の写真て、どや!ってのが多い気がするよ…そういうのは見てると疲れるのだ…)

結局、自分の好奇心をそのまま写真に乗せている感じが伝わってくるのが好きのかもしれない。
実際、17歳の時にはじめてインド・ネパールへ旅した時とスタンス(未知のものを見たいという気持ち)は今もほとんど変わってないっておっしゃられてました。

石川さんの言うシェルパ族やイヌイットの人々のような「身体全体をつかってむきだしで生きてる人」。なかなか会いに行くのは難しいけど、石川さんの写真でその気分を味わえたらな思いました。

+
スクーリングの後、「大地という名の食卓」(絶版)にサインしていただきました。食に全く興味がないという(今回のお話より)石川さんが書いた食の本。さりげない写真と文章のリズム感ががすごく好きなのだ。



+
その後懇親会にも参加しました。
気になっている国東半島のこともちょっとお話し出来て良かった。
飴屋法水さんの奥さまのころすけさんのTwitterのつぶやきや、先日やってたNHK新日本風土記を見て、すごく興味深い場所だなあと思ったんだけど、なんとなく私の好きな波照間島と似ているところがある気がしてて。ひとまず石川さんの「国東半島」(仲條正義さんアートディレクション)、を手に入れたいと思います(とか言ってたらアマゾンの在庫があと2冊!)。ここは、いつか行けるといいなあ。
#colocalの特集面白かったです→「写真家 石川直樹さん

あ、それとーー、仮面つける奇祭つながり(全国でそういう写真も撮っているらしい)で、越廼村でやってたアッポッシャ!石川さんのためだけに復活して欲しいw

あとパンノミの話になって、小3のときに読んだ「せかいのふしぎものがたり」のパンのなる木バターのなる木を読んで以来、パンノミが食べたくて!と言ったら、ミクロネシアの(星の航海図の島)あたりでしか食べられないとか…。ここは行くのは大変そうだ…。

などなど楽しい話も出来て(かわいい女子とも知り合えた♡)、楽しい時間を過ごせました。



酔った勢いで買った(1円足りなくておまけしていただいたし…すみませんw)、「最後の冒険家」が面白過ぎてやめられない。やっぱり石川さんの文章好きだー


フラットの中村さん、企画してくれてありがとうございました。行って良かった!!


+
先日はじまった奈良美智さんとの展覧会「ここより北へ」も(ワタリウムで5月までやってる!)絶対!行く!!


とっちらかった文章で失礼しました。。

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フィリップ・ドゥクフレ8年ぶりの来日!
今年6月、フィリップ・ドゥクフレ&カンパニーDCAが8年ぶりの来日!!!!
PANORAMA ―パノラマ』という演目らしいです。

フィリップ・ドゥクフレ
(※写真は彩の国さいたま芸術劇場サイトより転載)


さいたま、滋賀、北九州?と行くのでしょうか。ひとまず詳しいのはさいたま芸術劇場のサイトでした。6/13,14,15と3日間もやるそうで。


私はやはり近いのでびわ湖ホールに行こうかしらと思っています。こちらは6/28,29。


北九州はよくわからないけど、facebookに「パノラマ」イベントページができており、そちらに北九州の文字があったのでした。これを見ると、「日仏文化協力90周年」の一環で、来日が決まったのかもしれませんね。


(※写真は彩の国さいたま芸術劇場サイトより転載)
フィリップ・ドゥクフレ


この「パノラマ」という演目、さいたまページによりますと、まるっきり新作というわけではなくて「代表作から、ハイライトシーンを一挙に集めて再構成」と書いてありますね。。
ちょっと複雑ですが、なんと前来日のときの演目「SOLO」から、8年。久々に見られる彼らの作品。素直に楽しみたいと思います!うれしすぎる!!

+
検索したら、2012年のパノラマの動画がありました。そういえばこれ、私前youtubeでドゥクフレ検索(定期的に行っているw)しててみた覚えが…。これだったのね。




+
(※以下彩の国さいたま芸術劇場サイトより転載)
フィリップ・ドゥクフレ

フィリップ・ドゥクフレ Philippe Decouflé

1961年パリ生まれ。振付家。サーカス学校でマイムやアクロバットを学び、カニンガムのダンスカンパニーなどで活躍した後、83年に自身のダンス・カンパニーDCAを設立。92年のアルベールビル冬季オリンピックの開・閉会式を31歳の若さで手掛け、サーカスとダンスが融合した奇想天外な演出で一躍世界に知られた。イギリスのロック・バンド、ニュー・オーダーのミュージックビデオ、ポラロイド社やディオールなどのCMを手がけたことでも知られる。94年、『プティト・ピエス・モンテ』で初来日。03年、日仏中の国際共同製作として日本国内でクリエイションを行った『IRIS』を発表。近年、フレデリック・ワイズマン監督によるドキュメンタリー映画に、クレイジーホース・パリのショー『DESIRE』を演出・振付した様子が収められている。
http://www.cie-dca.com/



おまけ:私の大昔に作ったサイト『フィリップ・ドゥクフレを熱く語る!』
 こちらのページで、私のドゥクフレ熱を知っていただくことができるかと思います。


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