フリップ・ドゥクフレ「CONTACT」@あいちトリエンナーレ | 2016.10.19 Wednesday |
夢って、どんなに面白い内容だったとしても、人に伝えようとして言葉にした瞬間に全然違うものになってしまうというもどかしさがあるけれど、今回のドゥクフレの「コンタクト」はまさにそんな世界を具現化したような舞台だった。
なのでその感想を言葉にしようとしてもやっぱり見たものと全然違うものになってしまう気がして、ただ「面白かった!」としか今は言えない。と、昨日夜中ハッと目が覚めた瞬間に思った。
特にあの雲の場面。何重にも重なった雲フレームに映るもやっとした映像、行き交う人々の衣装と意味深な動き。まさにドゥクフレの見てる夢の中に入り込んだような感覚。
(あいちトリエンナーレTwitterから画像引用させていただきました)
あ、でも音楽だけはやけにハッキリ頭に残る。生演奏の素晴らしさ。あれ音源発売されないかしら。(→発売されてました!会場内であまり目だたないところで売っていて気付かなかった…。翌日会場まで買いに行きました笑)
まあとにかく、ダンス、衣装、セリフ、字幕、歌、舞台美術、映像、音楽が一緒くたになった混沌の世界。スペクタクルすぎて、、あえていうなら、ドゥクフレの、どう?僕の見てるこの夢おもろいやろ?とのサービス精神が炸裂してたw
ただこれが普通に見る夢と違うことは、見た人と見た夢を共有できるということ!!
これはドゥクフレの見てる夢だけど私が見た夢でもある。
白昼夢も見てみたい。
#このあと新潟と埼玉に巡回します!CONTACT、私がこれまで見て来たフィリップ・ドゥクフレの日本公演の演目ほぼ全てのなかでもかなり好きな作品でした。これからまだ5回も見られるチャンスがあるなんて。
新潟公演/2016.10/22、23 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館
埼玉公演/2016.10/28.29.30 彩の国さいたま芸術劇場
年末のドゥクフレ演出のミュージカル「わたしは真吾」のチラシも入っていました。京都公演行きます!
(以下ネタバレ)
(philippe decouflé contactで画像検索すると幸せになれる…!!)
最後のメンバー紹介をフレームでやっていくスタイルとっても可愛かった。ドゥクフレといったらやっぱりフレームですよね…!
Photos Laurent Philippe
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岩佐又兵衛展@福井県立美術館 | 2016.08.19 Friday |
岩佐又兵衛展@福井県立美術館、噂通りめちゃ良かった…!
お盆のど最中に行ったのでさすがに混んでるかな?と思ったのにガラガラで心配になったけど、見る立場としてはかなりゆっくりストレス無く見られてお得でした。
こうしてチラシや図録並べてみるとかなりホットな雰囲気ですが(こちらは私のデザインではありませんすみません)、会場内は冷房冷えっ冷えなので、入り口で貸してくれるショールを肩からかけて、腰を据えてゆっくり見るのをおすすめします。
まず会場では私にとっては懐かしの「野々宮図」に再開。9年前の福井市立郷土歴史博物館「又兵衛と宗達」展のポスター(↓)を作らせて頂いた時にメインで使用し詳細にキリヌキした思い出深い図。
(写真は当時のチラシ)
でもこの時は、宗達との対比だったのか、出光美術館コレクションだったからなのか、水墨画系綺麗系の絵が主だった展示だったので、今回の又兵衛のアクの強いギンギラギンのほとばしる表現にびっくりした。(勉強不足ともいう)
(写真は図録より ※一部加工)
ギンギラ彩色の上に人物のデフォルメの仕方が漫画的で個性的。なのに殺戮シーンの血しぶきだけやたらリアルでおぞましい。そして背景の書き込みがすぎるw 絵巻物はたぶん一番面白げなところを出して展示しているからか、物語の続きも気になった。
(写真は図録より ※一部加工)
「洛中洛外図屏風」も圧巻だったけど、「花見遊楽図屏風」も良かった〜!単眼鏡を貸してくれるので、じっくりと詳細に人々の表情が見られます。これ、混んでたら出来ません(いいのか悪いのか…)。絢爛豪華なゴールドの世界の合間に見え隠れする、桜の花や間仕切り?の布の白の繊細な表現が綺麗だった…。
(写真は図録より ※一部加工)
特別企画「へうげもの」生原画展も楽しめた。折しも最新刊が又兵衛のターン!その部分の原画を見られるのだからタイミングのいい展示だな〜と。
(写真は"へうげもの"22巻より)
しかし作者の山田芳裕氏の書き込みもすさまじい。漫画ってストーリーを追って読み飛ばして行ってしまうけど、背景の着物の柄から襖絵、鎧やら屋根やら畳なども細かい…!(いつも顔がインパクトありすぎて見過ごしてしまってたw)こちらもじっくり見られて良かった。
(山田芳裕氏の慢勉もいつか見てみたいな〜!シーズン3にも名前は見当たらず残念)
(写真は"へうげもの"22巻より)
その後は同会場で行われている角喜代則・岩本宇司の世界展を鑑賞。これだけ角さんの大型作品を一気に見たの初めてかもしれない。こうして見てると、もう角さんがいないってことが今も全然信じられない。おえ〜もっと丁寧に見ねま〜なおちゃん〜!と言いながら横から出てきそうだった。
それにしても会場内寒すぎて身体の芯から冷え切ったので、会場近くのプラトゥータイへ。お盆で一番開いてなさそうなお店だったのに、開いてて良かった!ガツガツ辛いタイ料理を貪り食ったらめちゃあったまった。県美→プラトゥータイのコースほんとおすすめ。
どうがんばって加工してもおしゃれに撮れない店、大好きw
そんな岩佐又兵衛展、会期は8/28(日)まで。最終日あたりの3日間は、現存する旧金谷屏風が10図すべて揃うらしいので、また出来たら行きたいです。
(写真は図録より ※一部加工)
又兵衛の描く人物、色っぽ過ぎますね。
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手あと萌え(仮) | 2015.09.16 Wednesday |
石川直樹さんのスクーリング | 2015.02.08 Sunday |
フィリップ・ドゥクフレ8年ぶりの来日! | 2014.03.03 Monday |
1961年パリ生まれ。振付家。サーカス学校でマイムやアクロバットを学び、カニンガムのダンスカンパニーなどで活躍した後、83年に自身のダンス・カンパニーDCAを設立。92年のアルベールビル冬季オリンピックの開・閉会式を31歳の若さで手掛け、サーカスとダンスが融合した奇想天外な演出で一躍世界に知られた。イギリスのロック・バンド、ニュー・オーダーのミュージックビデオ、ポラロイド社やディオールなどのCMを手がけたことでも知られる。94年、『プティト・ピエス・モンテ』で初来日。03年、日仏中の国際共同製作として日本国内でクリエイションを行った『IRIS』を発表。近年、フレデリック・ワイズマン監督によるドキュメンタリー映画に、クレイジーホース・パリのショー『DESIRE』を演出・振付した様子が収められている。
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