naohlog!


CALENDAR : ENTRY : COMMENT : TRACKBACK : CATEGORY : ARCHIVE : LINK : PROFILE : OTHERS
くさいもののふた、あけちゃいました

「シュールストレミングを入手したので、開けて食べてみる会しませんか?」

シュールストレミング外観

などという提案をしてきた輩(づーさん)に、面白そう!と集まったいい大人十数名…。
そんなみんなが大好きです☆


(なるべくにおいの記憶を思い出さないように、写真はかなりPOPに加工してます)


+
シュールストレミンとは、ニシンを塩漬けにして発酵させた、世界一臭いとされる缶詰。

私は昔探偵ナイトスクープでその開缶の惨劇を目撃し、小泉武夫さんの著書「地球怪食紀行」の中で、スウェーデンのホテルで無防備に開けてしまったときの恐ろしいエピソードを読んでいたので(ぱんぱんにふくらんだ缶詰を開けた瞬間、噴水のように内容物が吹き出し、、、ってやつ)、”シュールストレミングを開けること”が、いかにキケンを伴うかの予備知識は持っていたつもり。
なので、わりと気楽に?考えていたっぽいづーさんに、小泉武夫さんが現地のスウェーデン人に聞いたという、シュールストレミングを開缶するために守るべき三つの法則を伝授しました。それは…

1、「決して家の中で開けないこと」
2、「開缶する前には、不要になった衣類や雨合羽を身にまとうこと」
3、「開缶する前には、必ず冷"凍"庫に入れてよく冷やし、ガス圧をさげてから開けること」

冷凍するのがポイントっぽいね。
ぷしゅーと開けるのが絵てきには面白いけど、そこまでしなくてもいいでしょ。

急に警戒心を強めた彼女は、まず開ける場所を室内から屋外に変更。賢明です。


というわけで2010年の2月某日、福井市内の某河原で、開けることとなりました。

+
しかしいきなりづーさん、カッパや軍手等のいっさいを家に忘れてきたw
まあたぶん大丈夫でしょうとなだめすかし、そのまま決行。

現地に集合したのはまず6名。固唾をのんで見守ります。

シュールストレミング開けます宣言  
↑これから開けまっす!宣言

シュールストレミング開けてます

あっさり開けていくづーさん。あ、これはヤラセです。
ほんとうはジップロックの中で開けるというビビリっぷり(笑)

まわりでは我こそはと撮影&つぶやき大会。TwitCastingでライブ配信するものまで!
(その様子はこちらで見られます)



シュールストレミング開けちゃいました 
無事開缶。

凍っていたのが幸いして、おとなしくあいちゃいました。
でも塩分がかなりきついみたいで、すぐにどろどろな感じになってきます。茶色〜い液体の中にお魚がそのまま入っているのがわかる。
とか冷静に風上で話していたら、風下にいるみんながくさっ!と騒ぎ出しました。

どれどれ…と近寄って吸い込んでみると

!!!

くさい!!!


みなさまの感想
「これは…金色 のにおいだね」
「ぽっとんのにおいだ…」
「バキューム…カー…?」
「漁港っぽいかも」
「漁港のトイレってことか?!」
「最近の漁港はきれいになってるから」←関係ない話になってきた
「公設市場のにおいがする!」←たぶん石垣島の公設市場ことだと思われる


+
とにかく開けたことは開けた。それをもう一度厳重に封印して、場所を移動します。
これからはみんなが持ち寄った発酵食品とで宴会です。 

宴会場所はmoji(もちろん貸し切り)。
こんなおしゃれくうかんでほんと開けなくてよかったよ…。


持ち寄られたお料理 
おしゃれくうかんにふさわしい持ち寄ったものの数々。発酵食品ってことで、パン多し!春のパンまつり。ほかにはへしこやら、キムチやら、自家製ヨーグルトやら。

私は豆腐ようと泡盛を持参しました。
おしゃれ豆腐よう
アラビアのプレートに盛りつけたらなんか素敵だった。

森のオーブンのタイカレー
森のオーブンさんからはタイカレーの差し入れ。カピをたくさん入れて食べました。


+
てとこで主役のシュールさん。
こんなふうにでろんっとそのまま入ってるのね…。

シュールストレミングを皿に出す

そしてにおいはやっぱり強烈!!
しかし食べてみないことにはこの会の趣旨が…。


パンに乗せてみた   
パンにクリームチーズと一緒にのせて食べてみます。黒っぽいのがそうね。
ちょこっとすぎるだろ!というつっこみはなしで。

食べてみると、意外と大丈夫。
塩味の強いおさかな。塩辛っぽい。
意外といけるのでは??

と思ったのもつかの間


口から鼻にぬけるかおりが臭い!!!

自分はもちろん臭いのだが、
まわりにも臭気をまきちらす始末!

食べた後しゃべると くさっっっ! と言われる屈辱w




ふうーー。
えっと、私はもういいです。結構です。
実を言うと私ほとんど食べませんでした。食べ部役員なのにへたれでごめんなさい。


しかしあとでやってきた@muranaka32さんすごかったなあ。
物怖じせず大きな切り身を手に乗せておわっと喰らうその姿にほれました。
まさに試食スタイル。アレを直接手にとるとは…!恐るべし。
手のにおいがいつごろまで残ったかを教えて頂きたいものです。

しかしさらにあとにやってきたみっきーは
ろしあんおにぎりでもシュールさんいりおにぎりを引き当てて
正しいいやがり方をしてくれて、
反応も素直で私たちも満足。ほっとしました(笑)


+
というわけで、あとはきついお酒をあおりながらわきあいあいと過ごしましたとさ。

mojiにて

思ったほどにおいは残らなかったと思うけど、
mojiさん、もしあのあとお店ににおいがしみついて困ったとかありましたら
ここでお詫び致します。ごめんなさい!
そして、変な会に場所を提供してくれてありがとうございました!

でもたのしかったね。
こういうアフォの会だいすきです。
酔狂な友人たちに囲まれて、幸せです。
づーさん、お疲れさまでした。たのしめましたー。
またなにかあったらやりましょう!
いつまでも、好奇心おう盛にいきたいですね☆

でもできればおいしくてびっくりの会のがやっぱりいいです!!

開缶の様子を撮影するひとびと
この写真がお気に入り。
撮影大会になってはいますが、みなさん遠巻きすぎ。
そしてなんだか腰が引けてますw


 
JUGEMテーマ:グルメ

: おいしい系 : comments(2) : trackbacks(0) : posted by naoh
バンクーバーオリンピック開会式雑感
さてこのブログを書きはじめて4度目のオリンピック。(夏期も冬期もあわせてね)
アテネトリノ北京ときて、今回のバンクーバーの開会式。
トリノの閉会式のとき(トリノは閉会式がとてもよかった)、次のバンクーバーにも期待!と書いていたけど、、
@tfj_shimadaさんの言われてた通り、シルクのさかんなケベック地方と、こっちのバンクーバーとでは、ほんとに文化圏が違うのですな。
としみじみ感じた開会式セレモニーでした。



はっきり言って……



つまんなかった!!すごくつまんなかった!!
というか、私の好みと全くあわなかった!!!



今回の演出は、David Atkins 氏
ふーん?と思ってサイト見てたら、シドニーオリンピックの開会式演出の人か!!!

シドニーのときのはあの芸術性のまるでない演出にがっくりきた思い出が。歌が多すぎ、衣装もださださ。80年代アメリカ☆★みたいなダサさ…。


今回それと全く同じ印象を持ちました。納得。


+
では雑感です。あくまで個人的な感想です。
ただオンタイムにTwitterでつぶやいていたので、それをまとめた感じになっていますことご了承下さい。


・解説が武田アナと青山アナ!北京で評判悪くなかったのかなあ。青山アナ。なんでまた起用したのか理解できない。案の定最後たけたんが青山アナに「今回の開会式、いかがでしたか?青山さん」って聞いたときの返事にポカーンでした。再放送で見る人はチェック(笑) ただ芸能人枠がなくてよかったけど。武田アナは無難にこなしてた。が、ちょっとものたりなかったので、次回開会式解説はポエマー刈屋アナに担当してほしい。

・まず先住民族の人たち。お疲れさまでしたw 選手入場のあいだもずっと踊っていてさぞかし大変だったでしょう。でも、先住民族のダンス、最初からとっても適当でした。こちらがうける印象が、ですが…。もうちょっと、それぞれの先住民族の違いを、衣装だけでなく
身体の動きで表現してほしかった。

・あの柱みたいな4体の像を見ていやな予感がした。泥くさーい演出になるのではないかと。予感的中。

・太鼓が大地の鼓動をあらわしている…って北京でもなかったっけ?

・選手入場が早かったけど、早々に入場してゆっくりセレモニーを見られるのはいいね。いつもたちっぱなしで大変そうと思っていたので。

・国ごとのプラカードもってる人たちの衣装、なんの個性も無くてつまらない。アルベールビルを思い出して!!透明のまるい球状のものを胴体にとりつけてあって、そのなか入ってる雪を模した紙をかきまわしなからでてきたでしょ?国の名前は頭上にとりつけられてて。あれすごかった。

・冬期オリンピックは入場がさくさく終わっていいね。でも冬期は選手ユニがあまり面白くない。防寒することを第一に考えてるユニフォームがほどんどだった。そのなか、バミューダ諸島のユニは今回もバミューダパンツw ありがとう。

・期待してたフィンランドのユニが格好わるくてしょぼーんでした。なんですかあれは。

・スロベニアのグリーンと黒のユニはよかった。色がね。お抹茶の色。

・日本は…個性なさ過ぎにもほどがある。無難過ぎ。

・変な4体の像はたおれながらフェードアウト。あれロケットぽく退場したら面白かったのに。

・そしてタイミングよく雪が降って来た!今回はじめて室内での開会式ってことで、天候も思うままの演出。

・地面を響かせて光を送ってオーロラを呼ぶところはよかった。でもオーロラのかたち、いまいちじゃなかった?もっと曲線を美しく描けなかったものか。と思ったけど、最後まで見てたら色々な演出に使い回してたので、なにか規制があったのかもしれん。

・星座もねえ。演出過剰では?と思ったけど、おおぐま座から光が落ちて来て…のとこはきれいだった。

・…と思ったら、床から電飾クマーーが!!熊はカナダでもシンボル的な動物みたい。ますますあのクマーの公式キャラとのなじみっぷりに納得w(関連ニュース

・こっちの長い像はきれいだったな。光をあてるといろいろな模様になって美しい。聖なる木立だったのね。色がくどすぎるけど。

・アルバータバレエ団、動きは美しいけど、衣装変でしょ。

・月が出て来て皿飛ぶカヌーか。ますますシドニー的演出でうんざり。月にシルエットを映していたけど、もっとドゥクフレの実像と虚像の使い方を勉強してから演出して下さい!!

・なんでアイリッシュっぽい演出になったの?なにを意味するのだろ。

・あの黄金の草原の上で吊られてた男の子かっこよかったけど、服がかっこわるかった。リーフの演出はきれいだったけどね。

・カナディアンロッキーをイメージした布に映像を映しながら、アルベールビルっぽいワイヤーでつるしながらのうごき!これは構成はいいけど、それぞれの人の動きが甘すぎる!映像も説明的すぎる!せっかくなので、実際に動いてる人の動きと、映してる映像とのシンクロを楽しみたかった。残念。もっとアルベールビルオリンピックの空中ブランコ的演出を見て勉強して下さい!!

・光るスケーターはきれいだけど、トリノやアルベールビルでもあるお決まりの演出だよなあ。個性が無い。

・歌多すぎない?食傷気味。単に好みの音楽じゃないからかもしれんが。

・聖火台…なんですかあれは。仕掛けもとてもつまらなかった。それに、あれあのままあそこに置き去りですか?移動しないの??謎だわー。




以上です。
毎回、フィリップ・ドゥクフレ最高(すみませんサイト全く更新してない…)。と思うために見ているとしか思えません(笑)
アルベールビルオリンピック、18年前ですよ。
当時彼は30歳。彼の才能と、彼を起用したフランスに脱帽。

今回はアルベールビルと比べるのもおこがましい演出でした。
でかける前にばばーっと書いたので、推敲していません。
毒はいてごめんなさいでした。


まだ閉会式がある。
閉会式はぜひシルク的演出を期待します!!(懲りてない)


聞き耳を立てる関連記事:
・2008/8/9「北京オリンピック開会式雑感」

・2006/2/27「トリノオリンピック閉会式感想速報」
 →http://naoh.jugem.cc/?day=20060227

・2006/2/11「トリノオリンピック開会式感想速報」
 →http://naoh.jugem.cc/?day=20060227

・2004/8/14「アテネオリンピック開会式感想速報」」
 →http://naoh.jugem.cc/?day=20040814

・2004/8/13「オリンピックの開会式」
 →http://naoh.jugem.cc/?day=20040813


わーん!北京のエントリのときに貼った、アルベールビルの開会式のYouTubeが削除されてたよ〜!しょっく。前の投稿者の方(たぶんフランスの方だが…)、お願い!またアップして下さい!

(追記)とりあえずアルベールビルオリンピックの映像がわかる動画がアップされてることを発見したので貼っておきます。ただ、音楽が適当なものになってるので残念。でも雰囲気は伝わると思います!ぜひ見てみて下さいね。


: オリンピック系 : comments(0) : trackbacks(0) : posted by naoh
やっとお正月が終わった感
毎年行う我が家の行事、「初釜」がようやく終わりました。
これが終わらないとお正月が終わった感じがしないのです。

初釜とは、年始の最初のお茶会のこと。
母がお茶を教えているので、そのお弟子さん達と前日からお料理を作り、
当日はいらっしゃったお客様にその手作りの点心をサーブし、
お弟子さん達のお手前を見て頂き(ここでデビューの方多し)、
お抹茶を飲んで頂くという、おもてなしの行事です。

なにせ50人分を仕込むので、前日からもう疲労困憊。
でもいっぱい作るのって壮観。甘鯛2kgとかえびが100尾とか…。
いったい大根を何本消費したのか。写真は、大根の「ゆず椿」を作っているところ。
数は多いけど、繊細な作業が多くて結構神経を使います。
お手伝いの皆さん、ほんとにありがとうございました。

ゆず大根の椿を製作中


もちろん当日も、くたくたになっちゃうんだけど。。
次々とやってくるお客様に桜茶をだし、お座敷に誘導し、
食べ終わったらお茶室に誘導して。裏ではお菓子用意して、たてだしをして。
その間にお膳をひいて、洗い物もして、次のお客様の点心の盛りつけをする。
やることいっぱい。
でも、なんだか楽しいのでありますよ。


写真は今年の裏方メンバーです。

初釜メンバー

今年は男性のお弟子さんも入りました。
もともとお子さんが習いに来てたのが(小4)、
お父さんも興味を持ってしまって習いはじめた、ということ。
お父さんは今回お手前デビューだったのですが、
半年だけ先輩の娘さんから厳しくチェックが入っていました(笑)


そしてお料理。ずらっと11品目!

初釜点心

箸袋やえびの下の鶴がついてる懐紙、お品書きもみんな手作り。
お料理も、今年もおいしかったです!
えびしんじょのお吸い物はあいかわらずおいしい。私的には鶏飯がヒットだったなあ。
来年のメニューはどうなるんでしょう。
また楽しみですね。

来て下さった方、お手伝いの方、本当にありがとうございました!
興味を持たれた方いらしたら、
来年はお料理の仕込みからお手伝いに来てくださいね〜(笑)


+
ところで、、お正月ネタと言うことで。
毎年アップしてます、年賀状。
(去年はアップしなかったんだけ?)
今年は"新春おはじき格言うらない"でした。
届いた方、やっていただけたでしょうか?
#クリックすると拡大しますのでプリントしてやってみてね〜。

2010naoh年賀状

今年ははじめて角丸にしてみました!
このテイストかなり気に入ったので、しばらく続くかも。


では大変遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。
今年はもうちょっとひんぱんに、ブログの更新をしなきゃですね!



: お仕事系 : comments(0) : trackbacks(0) : posted by naoh
橿尾正次×村岡三郎@金津創作の森
とにかく、お天気の日に行きたかったこの展覧会。
なぜなら、橿尾先生の作品が多数、
森の水辺などに点在しているということだったので。
それにしても、10月終わりからやってるのに、やっと来れたよ。
でもぎりぎりでも来れてよかった!!お天気の日に来て大正解!

とにかくよい写真が撮れまくったので、橿尾正次コレクションって感じで
写真を見て頂けるとうれしいです。

橿尾正次作品01

"森のみちしるべ"だって。これは和紙だよね?外におきっぱで大丈夫なのか?
学芸員さんのは話では、えごまの油を塗っているそう。なんだかぜいたく?(笑)



橿尾正次作品02

カラフル!これはテント生地で作ってあります。
フレンステッドのモビールみたい。
あっ無性にモビール欲しくなってきた。



橿尾正次作品03

「やいやい!おれさまのお通りだい!」的なポーズ。身体左右にゆれるし(笑)



橿尾正次作品11

池で水切りしたときの水面みたい。



橿尾正次作品04

池ではしゃぐこどもたちを、元気ねえ…とためいきまじりにゆらゆら眺める図。的な。
(実際にもゆらゆらするのですよ)



橿尾正次作品05

満月が落ちてきてひっかかったみたい!バターたっぷりのホットケーキにも見えてきた!



橿尾正次作品06

くるくるまわって楽しそう。木の実っぽい。お庭に設置したい…。



橿尾正次作品07

こんな風に作品が点在してます。乾いた落ち葉の中をがさがさ歩く感触も気持ちよい。



橿尾正次作品08

帽子の下で、写真が撮れます!誰かに撮ってほしかったけど誰もいなかった…。



橿尾正次作品09

おしゃれ!これこそおうちに欲しい!


撮影は禁止ですが、美術館内にもこれでもかというほど作品があふれています。
まさに集大成。
中の作品では「おさげ」ってのが好きだったなあ。


橿尾正次作品10

紅葉した木々と、作品と、鑑賞者の方。なんだか素敵だった。
ちなみに奥の私の車も色があってて素敵(笑)



今日の夕日

帰りの夕日。美しかった。空気が澄んでいた。充実した一日だった。


+
こちらもぎりぎりだけど、ぜひ!



JUGEMテーマ:アート・デザイン

: アート系 : comments(4) : trackbacks(0) : posted by naoh
夏時間の庭
快晴の本日、重い腰をあげてお出かけ。結果、充実した一日になりました。

まずはメトロ劇場で上映中の「夏時間の庭」。

natsujikan01

舞台となったおうち、めちゃ素敵だったー。ぜいたくなお家。

お庭は無造作だけど魅力的な花が咲き乱れ、いろんな緑があふれる、光がきらきらの空間。
目を細めて見ているような、点描で描かれたような、風景だったなー。
最初のシーンはそこでワインを呑んだりケーキを食べたり、
葉っぱモチーフのトレイには普通に食器が並べられて。
そんななかを子供達が勝手に遊んだり、、本当に幸せの風景だった。

お家の中の作品も、ルイ・マジョレルの作品である机は書類が散乱し、
ヨーゼフ・ホフマンの棚には飛行機のおもちゃが閉じ込められ、
自然の光が差し込むお部屋には、ルドンの繊細だけど大きな作品が呼吸する。
ブラックモンのガラスの花器には、庭でつんできた草花がいけられて。

どれもこれも、静かな空間ながら、
人が息づくように作品も息づいている様子が感じられて、素敵だったなあ…。
(この作品は、オルセー美術館20周年記念作品ということで、でてくる作品達はすべてほんもの!)

対照的に、家主が亡くなってからのその子どもたちの葛藤と、
思い出を振り切ってドライに行われる様々な事務処理から、
作品を美術館へ寄贈し、展示されるまでへの流れは
人が亡くなった、ということだけにとどまらない、深い悲しみが感じられた。

もちろん、誰も住まない、誰も帰ってこない家で
作品が朽ち果てていくほうが、よっぽど悲しいことなのだけど…。

生活に根付いていた作品達が美術館という場所に展示されてしまったとたん、
屍のように見えてしまった。
絵画はまだいいけど、家具を展示って、なんの意味があるんだろう?

以前金津創作の森で行われた"北欧の生活デザインと文化 展"でも、同じことを思いました。
椅子は座ってみないと、食器は使ってみないと、わからないじゃん!!

だけど…、そうやって生活に根付いた使われ方をしていても、
その役割を終えたら、美術的価値や、デザインを学ぶための
鑑賞の対象になることも必要なのでしょう。
作品達の、第二の人生なんだなあとも思えます。

この映画を観たことで、
これから美術館に展示されている家具や食器を観たときに、
ああ、この作品達にもきっと、
ああいった家族の魂が宿っていた時間があったのだろうなあ、と
しみじみ想像できることでしょう。

そんな意味でも、とても印象深い作品でした。

福井での上映はメトロ劇場で12/11の金曜日まで!
ぎりぎりだけど、時間があったらぜひとも。


+
そんなわけで、映画を終えて、
金津創作の森へ向かいます。だって、お天気いいんだもん!!
: アート系 : comments(0) : trackbacks(0) : posted by naoh
: 1/62 : >>